山陰在住作家16名が入選「第71回日本伝統工芸展」開催へ

第71回日本伝統工芸展の展示風景

伝統工芸展の概要

2024年12月11日から25日まで、島根県立美術館で「第71回日本伝統工芸展」が開催される。日本伝統工芸展は、優れた工芸技術の保護と育成を目的とし、日本全国から応募された作品の中から厳正に審査されたものが展示される伝統あるイベントである。今回の展覧会では、陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の7つの部門から作品が出展され、様々な技術と新たな表現が披露される。

山陰在住作家の快挙

今年は、特に山陰地方に在住する作家の作品が過去最多となる16作品が入選を果たしており、地元の伝統工芸の活躍が注目されている。また、今回の展示では、重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)の作品も41点展示される予定であり、受賞作16点も含めた全270点の作品が一堂に会することとなる。展示期間中は、伝統工芸の多彩な表現や技巧を通じて、日本の工芸の奥深さを味わうことができる。

ギャラリートークの実施

さらに、会期中には企画展観覧料が必要なギャラリートークが予定されており、12月14日には染織部門の日本工芸会正会員である福井禎氏(倉吉市)、12月15日には木竹工部門で重要無形文化財保持者でもある宮本貞治氏、12月21日には陶芸部門で本展の第一次鑑査委員である吉田幸央氏、12月22日には諸工芸部門で鑑査委員を務める氣賀澤雅人氏による解説が行われる。各回の開始時間は14時で、一部の回では講演会終了後に開始される。

主催・後援と観覧料

主催は島根県、島根県立美術館、島根県教育委員会、公益財団法人しまね文化振興財団、NHK松江放送局、朝日新聞社、山陰中央新報社、公益社団法人日本工芸会、SPSしまねグループであり、鳥取県や鳥取県教育委員会も後援している。

観覧料は高校生以下無料となっている。一般の観覧料は、オンラインチケットと当日券で異なる設定で、オンラインチケットはローソンチケット(Lコード61338)で11月11日から販売される。

当日券の場合、以下の料金設定が適用される(20名以上の団体割引料金は括弧内に記載)。

  • 伝統工芸展のみ 一般:800円(640円)、大学生:600円(480円)
  • 伝統工芸展+コレクション展セット 一般:950円(760円)、大学生:700円(560円)

展示会の意義と期待

島根県立美術館での「第71回日本伝統工芸展」は、地域の伝統工芸の技術と表現を再確認し、日本の文化を深く理解する貴重な機会として、広く来場者の関心を集めることが期待される。

詳細は島根県立美術館のホームページをご確認ください。