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小泉八雲の怪談を題材にAIアニメ

2025-09-06 | ペンライト

小泉八雲の怪談を題材にAIアニメ

山陰中央テレビジョン放送株式会社と株式会社ディー・エル・イーは共同で、小泉八雲の怪談を題材としたショートアニメシリーズを制作し、島根県と鳥取県で放送する。AIを活用した新しい映像表現に挑戦し、地域文化の発信を図る。

番組概要

番組名は「小泉八雲のKWAIDAN(怪談)の世界」で、13話構成のショートアニメとして制作される。各話の長さは約3分で、「耳なし芳一」や「飴を買う女」、「月照寺の大亀」など、小泉八雲の作品や松江市に伝わる怪異を映像化する。物語を通じて日本の伝承文化を広く伝える狙いがある。

制作体制と手法

制作は株式会社ディー・エル・イーが新設した「OBETA AI STUDIO」で行われ、AIを用いて効率的かつ多様な映像表現を実現する。従来の手描きアニメに近い「アニメルック版」と、実写に近い質感を持つ「実写ルック版」の二種類が同一シナリオで制作される。AI技術を活用することで短期間での高品質な制作を可能にしている。

クリエイティブと出演者

監督はアニメ「秘密結社 鷹の爪」などで知られる映像作家FROGMANが務める。ナビゲーションキャラクター「紺霞(こんか)」のデザインは松江市出身の漫画家いずみせらが担当する。声優には、松江観光大使も務める茶風林(名探偵コナンの目暮警部役など)や伊藤美紀(ドラゴンボールZの人造人間18号役など)が参加し、物語の世界観を支える。

放送予定

放送は山陰中央テレビジョン放送株式会社で行われ、アニメルック版は2025年10月2日から毎週木曜20時54分に、実写ルック版は10月3日から毎週金曜24時45分に放送される予定である。地域視聴者が多様な映像スタイルで物語を楽しめるように編成されている。

地域的背景と期待

同時期に放送開始予定のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」では、小泉八雲の妻・小泉セツが主人公として描かれることから、八雲や松江市に対する注目が高まっている。今回の取り組みは、地域文化の再認識と観光振興に寄与することが期待されている。AIによる新しい映像表現と伝統的な怪談の組み合わせは、視聴者に恐怖と美しさを同時に感じさせる新しい映像体験を提供する。

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