松江市で電動シェアサイクル「ラフチャリ。」開始 観光周遊促進
2026-03-10 | ペンライト
松江市でシェアサイクル運用開始
島根県松江市は、市内観光地の周遊を促進する新たな移動手段として、電動アシスト付き自転車を利用したシェアサイクルサービス「ラフチャリ。」の運用を開始した。観光客の増加に対応し、市内各地の観光地を結ぶ移動手段を確保するとともに、鉄道やバスなど既存交通を補完する二次交通の役割を担うことを目的としている。
導入の背景
松江市では、市の象徴である国宝松江城天守の国宝指定10周年や、連続テレビ小説ばけばけの放映を契機に観光客の来訪が増加している。市内には歴史や文化に関わる観光資源が点在しているが、徒歩だけでは移動が難しい場所も多く、観光地間の回遊性を高める交通手段の整備が求められていた。こうした背景から、気軽に利用できる移動手段として電動アシスト付き自転車によるシェアサイクルの導入が進められた。
サービスの仕組み
「ラフチャリ。」は、市内に設置された10か所のサイクルポートで自転車を貸し出し、別のポートで返却できる仕組みのシェアサイクルである。主な設置場所には松江城やカラコロ工房などが含まれ、観光地間の移動に利用できる。自転車は電動アシスト付きで、普段自転車に乗らない利用者でも比較的容易に移動できるよう配慮されている。
利用方法と料金
利用方法はスマートフォン用アプリの利用と1日乗車パスの2種類がある。アプリはドコモ・バイクシェアが提供する専用アプリを使用し、会員登録後に予約、貸出、返却、料金精算を一括で行うことができる。料金は利用開始から60分が220円、その後は30分ごとに110円が加算され、1日の最大料金は2200円となる。時間を気にせず利用したい場合は1日乗車パスも用意されており、料金は1500円で利用開始日の23時59分まで使用できる。1日乗車パスは市内4施設で販売されている。
広域観光への連携
このシェアサイクルは、出雲市で展開されているシェアサイクル「ゆいえん」とも連携している。両サービスのサイクルポート間で自転車の返却が可能で、1日乗車パスも相互に利用できる。また、一畑電車が実施しているレール&サイクルを利用すると、自転車を列車内に持ち込むことができるため、鉄道と自転車を組み合わせた広域観光も可能となる。これにより松江市と出雲市を含む地域全体の観光周遊の向上が期待されている。
運営体制
事業は松江市観光部観光振興課が実施主体となり、山陰パナソニック株式会社が運営を担当する。システムはドコモ・バイクシェア株式会社が提供し、日本海コンサルタントが運営を支援する体制で進められている。市はこのサービスを通じて、市内観光の利便性向上と地域観光の活性化につなげたいとしている。

