自転車をそのまま列車に乗せる新サービス
JR西日本は、2024年10月13日から12月8日の一部土休日に「鳥取うみなみサイクルトレイン」を期間限定で運行することを発表しました。このサービスは、自転車をそのまま列車に乗せることができる特別な列車で、山陰本線の鳥取駅から米子駅間を1日1往復で運行します。サイクリング愛好者や観光客にとって、風光明媚な鳥取県の沿岸部を自転車で探索するための便利な手段となります。
サイクリングコースと並走するルート
「鳥取うみなみサイクルトレイン」は、鳥取県を代表するサイクリングコース「鳥取うみなみロード」と並走するルートを走ります。このロードは、美しい海岸線や自然景観が楽しめるコースとして知られており、列車を利用することでアクセスがより簡単になります。自転車をそのまま乗せて移動できるため、車両での輸送や自転車を分解する手間が不要です。
運行スケジュールと料金
運行スケジュールは、鳥取駅を8時5分に出発し、米子駅には10時44分に到着します。帰りの列車は、米子駅を15時59分に出発し、鳥取駅に18時30分に到着します。各列車には、自転車3台分のスペースが用意されており、各車両に1台ずつ設置可能です。事前の予約が必要で、JR西日本の「tabiwa by WESTER」サービスを利用して予約を行うことができます。料金は、乗車券と自転車1台につき500円で、小学生以下の子どもは利用できません。
安全対策と注意点
安全面にも配慮されており、車内で自転車を固定するための安全ベルトが提供されます。これにより、列車が走行中に自転車が動くことを防ぎます。安全ベルトは予約チケットに含まれており、出発前に指定された場所で受け取る必要があります。例えば、鳥取駅や米子駅では、駅構内のセブンイレブンで受け取ることができます。
代替輸送時の制限
なお、運行期間中でも、天候やその他の要因により列車が運休となる場合があります。その際には、予約済みのチケットは全額払い戻しとなりますが、代替手段としてバスやタクシーが利用される場合、自転車の持ち込みはできません。
サイクリングと公共交通機関の融合
「鳥取うみなみサイクルトレイン」は、サイクリングと公共交通機関の融合を図る新しい取り組みとして注目されています。サイクリストにとって、鳥取の魅力的な景色を楽しみながら、環境に優しい移動手段を提供するこのサービスは、多くの利用者に歓迎されることが予想されます。さらに、鳥取県が目指す「ナショナルサイクルルート(NCR)」の指定に向けた一環としても、この取り組みは注目されています。
鳥取県を訪れる際には、ぜひ「鳥取うみなみサイクルトレイン」を利用し、自然豊かなサイクリングを楽しんでみてはいかがでしょうか。