倉吉で食の探検家スタンプラリー

鳥取県倉吉市は、地元の食文化と観光資源を体験できる「くらよし食の探検家ガイドスタンプラリー」を2025年9月13日から12月28日まで開催する。本事業は倉吉市経済観光部観光交流課と一般社団法人鳥取中部観光推進機構が主催し、地域の飲食店や観光拠点を巡る仕組みを通じて、観光と地域振興の一体化を目的としている。

イベントの概要

本スタンプラリーは、2024年に実施された全国健康福祉祭「ねんりんピックはばたけ鳥取2024」に合わせて作成された「くらよし食の探検家ガイドブック（デジタル版）」を契機に企画された。倉吉市は「山陰の小京都」と称され、歴史的建造物、温泉、特産品を活かした飲食店が集積している。スタンプラリーはこれらの魅力を広く発信し、地域内回遊を促す役割を担う。

参加方法とルール

参加者は鳥取県立美術館に設置された必須スタンプを取得し、加えて「くらよし食の探検家ガイド」に掲載された128店舗または9月27日・28日に開催される「やきとりJAPANフェスティバル」のスタンプから2つを集め、合計3つをそろえることで応募資格を得る。応募は1人1回限りで、フェスティバル会場のスタンプを含めた場合は追加で「Wチャンス賞」に応募できる。

賞品と地域振興

スタンプを3つ集めた応募者には抽選で倉吉市の特産品が贈られる。特産品には農産物や加工品などが含まれ、地域経済の循環を後押しする仕組みとなっている。イベントは単なる観光企画にとどまらず、参加者が飲食や文化施設を訪れることで地域内消費を高める効果が期待されている。

展望

倉吉市は今後も食や文化を基盤とした観光振興を強化し、来訪者に地域ならではの魅力を体験してもらう方針を示している。スタンプラリーを通じて新たな来訪者の獲得とリピーターの増加を図り、持続可能な観光地域づくりに貢献することを目指す。